サクラソウ鉢
サクラソウの培養には従来、独特のサクラソウ鉢が用いられてきました。江戸時代には現代のように多品種の鉢を安価に購入することはできませんでした。そこで味噌や塩を入れる日常雑器の底に穴をあけ植木鉢として利用しました。それが孫半斗鉢と言われるものです。現在のサクラソウ鉢は孫半斗鉢を手本にしたものです。
「サクラソウ鉢」、色は褐色と黒です。大変肉厚で重いものです。深谷市の窯元で焼かれていたものです。
「サクラソウ鉢」、内側まで釉薬がかけられています。黒は白や紫の花に良く似合います。
「新サクラソウ鉢」、色は様々です。信楽焼です。
「新サクラソウ鉢」、内側には釉薬はありません。
「鉢と鉢網」、鉢穴はプラスチックの網でふさぎます。
「駄温鉢」、安価ですので大量栽培に適します。底に炭を入れて使います。
サクラソウ鉢が通気性の悪い鉢を用いるのはサクラソウが湿原植物であるという認識に基づくものと思われます。これについては疑問があります。私の経験ではいつも湿った状態にしておいたサクラソウは大半が根が腐って枯れました。ところがごく一部に太く白い根を伸ばして元気なものがあるのです。草原植物であっても湿原植物ではないという私の予想は崩れてしまいました。
私の栽培方法は真夏でも覆いをしません。全日照です。それでもサクラソウは元気に育ちます。むしろ過湿のための根腐れが多いような気がします。乾燥しすぎるので良くないとされている駄温鉢でも良く育つのです。サクラソウ鉢で作落ちしたサクラソウは駄温鉢で回復します。しかしサクラソウ鉢で大変良く育つという人もいるので私の管理の方法に問題があるのかもしれません。
ほかに伝市鉢がありますが私は使用していません。
「サクラソウ鉢」、色は褐色と黒です。大変肉厚で重いものです。深谷市の窯元で焼かれていたものです。
「サクラソウ鉢」、内側まで釉薬がかけられています。黒は白や紫の花に良く似合います。
「新サクラソウ鉢」、色は様々です。信楽焼です。
「新サクラソウ鉢」、内側には釉薬はありません。
「鉢と鉢網」、鉢穴はプラスチックの網でふさぎます。
「駄温鉢」、安価ですので大量栽培に適します。底に炭を入れて使います。
サクラソウ鉢が通気性の悪い鉢を用いるのはサクラソウが湿原植物であるという認識に基づくものと思われます。これについては疑問があります。私の経験ではいつも湿った状態にしておいたサクラソウは大半が根が腐って枯れました。ところがごく一部に太く白い根を伸ばして元気なものがあるのです。草原植物であっても湿原植物ではないという私の予想は崩れてしまいました。
私の栽培方法は真夏でも覆いをしません。全日照です。それでもサクラソウは元気に育ちます。むしろ過湿のための根腐れが多いような気がします。乾燥しすぎるので良くないとされている駄温鉢でも良く育つのです。サクラソウ鉢で作落ちしたサクラソウは駄温鉢で回復します。しかしサクラソウ鉢で大変良く育つという人もいるので私の管理の方法に問題があるのかもしれません。
ほかに伝市鉢がありますが私は使用していません。
この記事へのコメント
初めてしりました。サクラ草、昔から
ある、良い花です。
寒蘭の場合も最近は 軽くて割れないプラスチック製が多いです。
高知の義兄もすべてプラスチック製に変えております。
栽培にも影響ないと申しています。
好きな特別のもの以外はプラスチックに変えるつもりです。
古いサクラソウ鉢 器としては趣があって、楽しそうですね。
でも私は形式にとらわれない新しい鑑賞法があっても良いと思っています。サクラソウは庶民の花です。もちろんプラスチックの鉢でも大いに結構です。
桜草は鉢によって生育が異なるようですが、確かに私も桜草は湿性植物なので、湿った用土で栽培し、渇きには弱いと思っていました。また、植物の生育地に似せた環境で育てるのがいいとも思っていました。
しかし、山野草類を鉢栽培で育てている方が立派に育てているのは、保湿性の用土で、かつ排水が良い、という、一見矛盾するような用土で育てていることも一因だと思っています。
私も、以前、鉢を倒してしまった桜草を、ほとんど少し粒の大きな砂礫の用土で、水をかけるとサーと抜け、そして渇きが早い用土で育てたことがありますが、見事な根張りに育ったことがあり、驚いたことがあります。
このことから、排水良くして空気の入れ替えができて、かつ、保湿性の良い、バーミキュライトなどを混ぜ込んだような用土が良いのではないかと考えています。
ただ灌水管理の問題や、生育場所など様々な環境も影響するでしょうから、自分の栽培環境にあった合った栽培方法を見つけることでしょうね。
また、riverさんもおっしゃるように、乾燥にも強くて、カラカラの用土から掘り出した萎びかけた株が元気に育ったこともあります。
江戸時代に書かれた「桜草作伝法」に次のように書かれています。「植付方、人々の仕馴れし方にて、年々草も肥え花棹の長短なく、花も充分に咲候へば宣し。人の作り方を用ひ、寒暖の相違もあれば、仕馴れし方に工夫し、作り方よろし。」とあります。つまり他人の真似ではなく自分の手馴れたやり方で工夫して作るのが良いでしょう。と言うことです。最初は他人の模倣から始まりますが自分のやり方を確立しなさいと言うことだと思います。しかし言うは易しで私は10年以上も未だに試行錯誤を繰り返しています。完璧な方法は未だに見つかっておりません。